疲れを取ろうと横になっても、仰向けになると腰が痛くて寝られないという方が増えてきています。
そこで今回は、仰向けになったときに腰が痛くなる方に考えられる病気と、腰痛を悪化させないためにできる対策方法についてご紹介します。
仰向けになっただけで腰が痛くなる、という方はただの腰痛だけでなく、病気の可能性が考えられます。
まず1つ目に考えられる病気は、慢性膵炎です。
慢性膵炎とは、消化酵素がゆっくりと膵臓を溶かしていく病気です。
急性膵炎と違って激しい痛みがあるわけではないので、腰痛と勘違いしやすい病気です。
膵臓はみぞおちからへその間にあるので、膵臓が腫れことでとみぞおちや背中、腰周辺に痛みが回ってきます。
発熱、吐き気、嘔吐、背中の痛み、みぞおちの痛み、上腹部痛といった症状が腰痛と並行して見られる場合は、慢性膵炎の可能性が高いでしょう。
アルコールを過剰に摂取することで慢性膵炎になるリスクが高まります。
お酒をたくさん飲む中高年の男性患者さんが特に多いので、当てはまる方は今日からでも注意していきましょう。
病気でなく、単なる腰痛だけの場合は、寝る環境を改善すると痛みが緩和されることがありますよ。
マットレスが硬いと、仰向けになったとき腰とマットレスの間に隙間ができてしまうので、腰に負担がかかります。
もちろんベッドのランクを向上させれば大きな改善になりますが、費用や手間の観点から見るとマットレスを買い換えるのがお手軽です。
マットレスをまるごと買い換えるのも大変という方は、柔らかいベッドパッドや敷きパッドをマットレスの上に敷いたり、身体の圧を分散してくれるトッパーを利用したりするのも十分に寝心地を改善できます。
ただし、寝る環境を改善しても腰痛に回復の予兆が見られない場合は、腰を専門としている医師にしっかり診てもらいましょう。
痛みの程度や、痛みが出ている部位の詳細、症状が続いている期間などを問診の際に伝えて、必要であればレントゲンの検査もしてもらいましょう。
特に痛みが出る姿勢や、特定の動作のときに出る痛みの種類について聞かれることが多いので、日常生活を送る上で注意してみてくださいね。
以上、仰向けで寝ると腰が痛くなる方に考えられる病気と、腰痛の改善策についてご紹介しました。
ただの腰痛だと安易に考えてしまうと、大きな病気や永続的な腰痛に繋がることがあるので、腰痛でお悩みの方は、是非一度当院にお越しくださいね。
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院長:根岸 清人
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