みなさんは鍼治療とお灸治療の違いについてご存知でしょうか?
2つの違いについてけっこう曖昧な方は多いです。
ただ、この2つの違いを知っておくことで今後なにか身体を痛めた場合に治療を使い分け、より治療をスムーズにすすめることができるかもしれません。
今回は鍼治療とお灸治療の違いについて紹介していきます。
鍼治療は患部やツボなどに打つことで身体のバランスを整え、身体の機能を回復させるための治療法です。
直径0.12ミリから0.44ミリまであり、長さが3センチから8センチ程度の極細のハリを使用します。
ハリの刺し方として主に活用されているのが管鍼法です。
これは、金属製もしくは合成樹脂でできた菅にハリを通して身体に打つという方法です。
基本的に痛みはなく打たれている実感はありません。
この鍼治療はさまざまな効果があるのですが、なかでもよく知られているのが自律神経を整えるという効果です。
自律神経の乱れが原因で起きる身体の障害は、だいたい鍼治療を行うことで改善します。
東洋医学では、身体の不調は1箇所だけではなく身体全体のバランスで考えます。
それに基づき、お灸は身体全体のめぐりを良くすることで体そのものの治癒力を最大限にまで高める効果があります。
それ以外に、免疫力や対処を上げ、リラックス、血流改善、鎮痛効果、自律神経やホルモンの調整などたくさんの効果があります。
鍼治療とお灸の大きな違いは、熱の有無です。
熱を加えることで改善する症状の場合はお灸を使用することが多く、ハリとお灸を併用してより効果的に治療を行う場合もあります。
ハリには、実際に打った際に皮膚から神経をたどって脳に伝わることで、負傷している部分の痛みを遮断したり、脳から分泌される脳内麻薬といわれているエンドルフィン等が分泌され痛みの感覚を麻痺させることで、鎮痛効果があらわれます。
一方、お灸には熱により身体を温めるため血流改善の効果が見られ、凝り固まった筋肉を解きほぐしてくれます。
また、筋肉が凝り固まる原因である疲労物質の乳酸や二酸化炭素などを外に排出する効果もあるので、様々な症状に効果があるとされています。
また効果が現れるスピードにも違いがあります。
鍼治療の場合は治療後すぐに効果を実感できますが、お灸治療の場合は徐々に効果が現れます。
ただし、治療する人の体質や症状の種類によって異なってきます。
今回は針治療とお灸治療の違いについて紹介しました。
ぜひ、参考にしていただければ幸いです。
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院長:根岸 清人
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