不妊なんて他人事…私たちは大丈夫と思っていても赤ちゃんが出来ないことに悩んでいる方は今や日本人カップルの6組に1組と言われています。
色々な治療をしてもなかなか赤ちゃんが出来ないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。不妊の原因は様々ですが、原因の一つに卵子の質が関わっていることをご存知でしょうか?
そこで今回は卵子の質と、卵子の質が低下してしまう原因についてお話します。
■卵子の質とは
そもそも質が高い卵子とは受精出来る卵子のことを指します。受精できる卵子は成熟卵子であるMⅡ期卵子と言われる状態のものだけとなっています。
減数分裂が起きる前の段階の未熟卵子や、変性卵子と呼ばれる異常な状態では受精を行うことが出来ないので、受精が出来るように卵子の質を保つ必要があるのです。
■卵子の質が低下してしまう原因1:加齢
卵子の質の低下の原因としてあげられるのが「加齢」です。
卵子の元となる原子卵胞という細胞は胎児の時に作られたのを最後に2度と新しく作られることはありません。
つまり年齢を重ねるにつれ卵胞細胞は減少していき、卵子の質も低下していってしまうのです。
具体的には、女性の妊娠できる能力は20代前半がピークであり、20代後半で徐々に衰え初め30代後半で急速に低下してしまいます。
また、加齢に伴い、卵子細胞質のミトコンドリア機能が低下したり、減数分裂が上手くいかなくなったりと異常卵子が増えることも確認されています。
■卵子の質が低下してしまう原因2:ストレス
精神的に不安定であったり、睡眠不足、運動不足、血行不良であったりすると身体の栄養状態が不安定になってしまい、卵子の質が低下してしまうのです。
卵子の質の低下を加速させるのがストレスですが、同時にストレス解消することで質の低下を防ぐこともできます。
適度な運動等でストレス解消を行いましょう。
■卵子の質が低下してしまう原因3:冷え
「冷えは万病のもと」と言われるように慢性的な冷え性の方は知らず知らずのうちに卵子の質が低下している可能性があります。
過度なダイエットなどで食事制限をしてしまい、体の熱量が下がって冷えにつながっている場合もあるので、食事や適度な運動で体を内部から温める努力をしましょう。
卵子の質が下がってしまう原因についてお分かりいただけたでしょうか?
このように加齢は対策しようのない原因の1つですが、ストレスや冷えなど生活習慣で改善できることはたくさんあります。
次回のブログでは卵子の質を維持するためにできることをご紹介しますね。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
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- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。