年中肩こりに悩まされている方は、肩こりは治らないものと思っていませんか?
おそらく治らないと諦めてしまっている方は多いと思います。
しかし、どうして肩こりになってしまったのか、どうして肩こりが治らないのかを考えてみると、肩こり改善の方法が見えてきます。
そこで今回は肩こりの原因を分析し、その改善方法についてお話しします。
○ 肩こりの原因はズバリ
・ 自律神経とは
肩こりは主に自律神経の乱れからくると言われています。
聞き覚えのない自律神経という言葉ですが、この神経は循環器や消化器、呼吸器等の活動を調整する神経です。
体には自分の意志で動く神経と、自分の意志とは関係なく動く神経があります。
自律神経は自分の意志とは関係なく動く神経の総称です。
この神経は人間が活動するのに重要な活動のほとんどを担い、主に以下の活動をしています。
・心臓や内蔵を動かす
・血圧や体温を調整する
・血管や瞳孔、汗腺の調節
・食べ物の消化
具体的な例を用いてご説明します。寒い日は出来るだけ外気に体温を逃がしたくないですよね?
そのような時に体温を出来るだけ逃がさないように、自律神経は血管を収縮させて血圧をあげます。
それにより体を流れる血液量が抑えられ、体が冷えにくくなるのです。
・ 自律神経と肩こりの関係
先ほど述べた通り、自律神経は循環器や消化器、呼吸器等の様々な重要器官をコントロールする役割を担っています。
自律神経なしで私たちは生命を維持することができないのです。
よって自律神経が少し乱れるだけでも体の主要器官が正常に機能しなくなるため、体調不良に陥ります。
しかし、自律神経の乱れが肩こりに直接影響してくるとは想像がつきにくいですよね。
しかし、この自律神経と肩こりには深い関係性がある場合が多いのです。
肩こりは主に血行の滞り、筋肉の硬直により起こります。
自律神経は筋肉の収縮、血圧の調整等の働きも担っています。
よって自律神経に異常があれば、もちろんこれらの調整にも影響が出てきます。
それにより肩こりになってしまうのです。
○ 肩こり改善には生活習慣の改善
ここまで肩こりには自律神経が大きく関わってくるということをお話ししてきました。
そして、この自律神経は生活習慣やストレスから非常に影響を受けやすいと言われています。
よって自律神経を正常に保ち続けるためには以下の注意が必要です。
まずはストレスの解消からお伝えします。
ストレスを溜めやすいと感じる人は、なるべく息抜きをする習慣を付ける必要があります。
気持ちが落ち着かなかったりイライラすると感じたりする方は、ゆっくり湯船につかってみる、アロマキャンドルを焚いてマッサージをしてみるといった工夫をしてみてはどうでしょう。
また、姿勢の改善や暴飲・暴食を控えることも大切です。
寝そべったままテレビを見たり長時間パソコンに向かい合わないようにすること、冷たいアイスやジュースを飲み過ぎないこと等、日常生活を改善できれば自律神経を正常に保つ事が出来ます。
肩こりにお悩みの方は、一度自律神経にも気を配ってみてはいかがでしょうか。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。