重い物を持ち上げるのがしんどい、朝腰が痛くてベッドから起き上がれない、そういった経験のある方はいらっしゃいませんか?
「腰痛は病院に行っても痛み止めや湿布ぐらいしか処方されないし、治りづらい」といったイメージをお持ちの方も少なくないと思います。実はこういった腰痛を自分で治す方法があるのです。
今回はストレッチで腰痛を改善する方法をご紹介します。
○ そもそもどうして腰痛になってしまうのか
腰痛は背骨(脊柱)やその周辺の筋肉に異常がある場合に起こることが多いです。
その他にも神経の障害により起こってしまうケースもありますが、今回は背骨・周辺の筋肉が原因となる腰痛についてお話しします。
・痛みの特徴
背骨からくる腰痛:
背骨や関節からくる腰痛の場合はお辞儀や体をそる、捻るといった背骨を使った動作をするときに痛みが生じます。
周辺の筋肉からくる腰痛:
背骨と同じくお辞儀や、体のそり・捻りと行った動作をする際に痛みが生じます。
しかし、マッサージをしたり、さする等して体を温めれば痛みが改善することが多いです。
・ 腰痛が起こる原因
腰痛の原因には、腰に負担をかけすぎること、内臓疾患やがん、骨そのものに異常がある場合の3つがあります。
一般的にヘルニアや脊椎分離症は骨からくる異常であると言われています。
後述の2つは病院で薬をもらい、コルセットをしてなるべく腰を動かさない事が必要ですが、1つ目に述べた過度の負担による骨や筋肉の炎症に関しては、ストレッチで予防・改善ができます。
○ 腰痛を改善するストレッチ方法
腰痛を予防・改善するストレッチは無数に存在しますが、その分手順が多く面倒なイメージを持たれがちです。
そこで今回は就寝時・起床時に簡単にできる腰痛改善ストレッチ方法をご紹介します。
その1:膝を抱えてひきつける
仰向けになり両膝をゆっくり抱えて腰と膝の裏(ハムストリング)を伸ばします。寝たまま体育座りをする感じです。
その2:腰をねじる
仰向けになった状態で右ひざを左の骨盤の方へ倒します。そのときに右ひざは左手で押さえ、右手は頭の方向へまっすぐ伸ばします。同じ要領で左足も行います。
その3:ひじ立て・ひざ曲げ
うつぶせになり、ひじを立てて上半身を支えます。そのときにひざも90度に曲げて腰骨が少しそるようにします。スフィンクスのようなポーズをイメージしてください。
その4:ひざを倒す
ひざを立てた状態で仰向けになり、両ひざをゆっくりと左右に倒します。
左右あわせて10回を3セットできれば効果的です。
その1からその4までご紹介しましたが、面倒だなと思われる方、腰の痛みを感じた方は、できるものからチャレンジしてみてください。痛みを感じるのに無理してストレッチをすることは腰痛をかえってひどくしてしまいます。
自分のできる範囲で、無理なく丁寧に体を伸ばしてあげることが腰痛改善への近道です。
ストレッチは焦らず、ゆっくりが基本です。自分の時間や症状に併せて効果的なストレッチを選び、試してみてはいかがでしょうか。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。