腰痛、それは多くの人が経験する身近な悩みです。
日常生活に支障をきたすほどの痛みや、慢性的な不快感に悩まされている方も少なくないのではないでしょうか。
腰痛の原因は一つとは限りません。
様々な要因が複雑に絡み合っていることが多く、その特定は容易ではありません。
今回は、腰痛の原因について、いくつかの視点からご紹介します。
腰痛でお悩みの方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
腰痛の原因とは?
特異的腰痛とは何か
特異的腰痛とは、原因が特定できる腰痛です。
レントゲンやMRIなどの画像検査で、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症などの明確な病変が認められます。
これらの疾患では、椎間板や骨の変性、あるいは神経の圧迫によって痛みが生じます。
椎間板ヘルニアは、椎間板の髄核が飛び出して神経を圧迫し、腰や脚にしびれや痛みを引き起こします。
腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管が狭くなることで神経が圧迫され、間欠跛行(少し歩くと痛み、休むとまた歩ける)などの症状が現れます。
骨粗しょう症による圧迫骨折は、背中に慢性の痛みを引き起こすことがあります。
特異的腰痛は、専門医による診断と適切な治療が必要です。
特異的腰痛の代表的な疾患
・椎間板ヘルニア
椎間板のクッション部分が損傷し、神経を圧迫します。
痛みやしびれは腰から脚に広がることもあります。
重症の場合、手術が必要となる場合もあります。
・腰部脊柱管狭窄症
加齢や変性によって脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されます。
歩行時の痛みや痺れが特徴的で、前かがみになると楽になることが多いです。
・骨粗しょう症
骨密度が低下し、骨折しやすくなります。
椎体圧迫骨折を起こすと、腰痛や背痛が生じます。
非特異的腰痛とは何か
非異的腰痛は、画像検査などを行っても原因が特定できない腰痛です。
腰痛全体の約85%を占めると言われています。
原因としては、姿勢の悪さ、運動不足、ストレス、筋疲労などが考えられます。
これらの要因によって、筋肉や筋膜の緊張、炎症などが起こり、腰痛を引き起こします。
非特異的腰痛は、多くの場合、適切な生活習慣の改善によって症状が軽減します。

腰痛が起きる日常的要因
姿勢の悪さの影響
長時間のデスクワークや猫背など、悪い姿勢は腰への負担を増大させます。
正しい姿勢を保つためには、背筋を伸ばし、肩甲骨を寄せることを意識することが大切です。
また、座る時は椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかるようにしましょう。
長時間同じ姿勢を続けることは避け、こまめな休憩を取り、ストレッチを行うことも効果的です。
運動不足と腰痛の関係
運動不足は、腰を支える筋肉の弱化につながり、腰痛のリスクを高めます。
腹筋や背筋などの体幹を鍛えることで、腰への負担を軽減することができます。
無理のない範囲で、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を取り入れることが推奨されます。
また、ヨガやピラティスなども体幹を強化するのに効果的です。
ストレスと腰痛の関係
ストレスは、筋肉の緊張を高め、腰痛を悪化させることがあります。
ストレスを軽減するためには、十分な睡眠をとること、リラックスできる時間を作ることを心がけましょう。
深呼吸や瞑想なども効果的です。
必要であれば、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。

女性特有の腰痛の原因を探る
妊娠と腰痛
妊娠中は、お腹の大きさに伴い、体の重心が変化し、腰への負担が増加します。
また、ホルモンバランスの変化も腰痛の原因となります。
適切な姿勢を保つこと、軽い運動を続けることが重要です。
妊娠中は、医師に相談しながら、腰痛対策を行いましょう。
生理と腰痛
生理中は、ホルモンバランスの変化や子宮の収縮によって、腰痛が起こることがあります。
温熱療法や軽い運動が効果的です。
痛み止めを使用する場合は、医師または薬剤師に相談しましょう。
更年期と腰痛
更年期には、ホルモンバランスの変化によって、骨粗しょう症のリスクが高まり、腰痛が起こりやすくなります。
カルシウム摂取や運動療法など、骨粗しょう症予防に努めましょう。
腰痛原因別の対処法のヒント
特異的腰痛は専門医の治療が必要です。
非特異的腰痛は、姿勢改善、運動、ストレス軽減などの生活習慣改善が重要です。
女性特有の腰痛は、妊娠や生理、更年期などの状況に合わせて適切な対処法を選びましょう。
痛み止めや湿布を使用する場合は、医師や薬剤師に相談することが大切です。
当院では、痛みの少ない鍼灸を行っています。
初めての方でもお気軽にご相談下さい。
まとめ
腰痛の原因は多岐に渡り、特異的腰痛と非特異的腰痛に大別されます。
特異的腰痛は、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、明確な病名がつけられる疾患が原因です。
一方、非特異的腰痛は、姿勢、運動不足、ストレスなど、生活習慣が大きく影響します。
女性の場合は、妊娠や生理、更年期なども腰痛の原因となります。
腰痛の症状や原因を特定し、適切な対処法を選択することが重要です。
症状が続く場合や強い痛みがある場合は、医療機関への受診をお勧めします。
日頃から正しい姿勢を保ち、適度な運動を行い、ストレスを軽減するなど、予防に努めることも大切です。