産後の体調不良でお悩みの方も多いと思います。
今回の記事では、産後によく見られる症状とその原因、そして対策についてお伝えします。
□産後によく見られる症状
産後には多くの方が体調不良を訴えます。
以下は一例ですが、当てはまるものがないか確認しましょう。
・腹痛、便秘、下痢、痔
・イライラ
・だるさ
・貧血、めまい
・生理不順
・乳腺炎
・腰痛、肩こり
・息切れ、頻脈
また以上の症例とは別に、産後うつなどの病気にかかっている場合もあります。
例えば産後うつになると、精神的に不安定になり、倦怠感が続いてやる気や食欲が起きにくくなります。
子育てに自信がないと感じる、自責の念に駆られる場合はすぐに病院に相談しましょう。
□産後の体調不良の原因
*ホルモンバランスの変化
妊娠中の体は女性ホルモンの量が増えますが、出産後は急激に減少します。
このホルモンバランスの急な変化に体が順応できず、だるさを感じやすくなります。
*妊娠・出産による疲労の蓄積
妊娠中は運動もできず、体力が落ちています。
また出産では大変なエネルギーを使うので、体に疲労が蓄積しています。
*育児・授乳による疲労
新しく子供が生まれ、育児や授乳によって疲れがたまっていることと思います。
育児や授乳は休むことができませんから、常に疲労が溜まってしまいますよね。
□対策方法
*精神的・体力的負担を減らす
産後は自覚している以上に精神・体とともに疲れています。
全ての家事育児を自分一人でしようと思う必要はありません。
例えば家事代行サービスを利用する、子供を預かり保育に預ける、身内に子どもの面倒を見てもらうなど、多くの人の手を進んで借りましょう。
また睡眠はしっかりとり、自分の心のケアもしましょう。
負担を減らすことは自分のためである他、赤ちゃんのためでもあるため、罪悪感や後ろめたさを感じる必要はありませんよ。
*運動
少しでも運動を取り入れれば、体力が上がるだけでなくリフレッシュ効果もあります。
また、きつい運動をする必要はなく、家の中でできるストレッチやヨガなどから取り入れていきましょう。
*栄養のバランスに配慮した食事
産後のホルモンバランスを整えるために、栄養のバランスに配慮した食事をとりましょう。
また、授乳中の方は母乳のためにも栄養バランスのとれた食事を意識することが大切です。
*鍼灸
鍼灸とは、鍼や灸を用いて体に刺激を与える医療技術のことで、症状の改善や緩和、健康増進を促し、産後の体調不良にも大きな効果があります。
具体的には鍼灸によって体の血のめぐりが良くし、体と心の調子を改善するのです。
産後の体調不良でお悩みの方はぜひ鍼灸をお試しいただき、安全かつ効果的に産後の疲れや症状を緩和しましょう。
□まとめ
産後の体調不良は多くの女性に訪れるものです。
自分の体と心を大切にし、無理せず楽しく子育てを進めていきましょう。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。