「鍼灸治療って実際に自律神経失調症を緩和できるのか」と疑問に思っている方も多いでしょう。
また、緩和できるとしても、「どのような理由で緩和できるのか」を知りたくなるものです。
そこで今回は、自律神経失調症が鍼灸治療で緩和される理由を紹介します。
□自律神経失調症の症状と原因ってなに?
実は症状について勘違いされている方が多いので、きちんと説明します。
*そもそもどのような症状なのか
全身の器官をコントロールしている自律神経はバランスが崩れると、様々な症状が現れます。
代表的な症状は疲れやめまい、ふらつき、頭痛、耳鳴り、便秘、頻尿などです。
その他にも様々な症状が現れます。
これらの症状が単体で現れる場合もありますが、複数の症状が合わさって現れる場合もあります。
また、精神的な症状は訳もなくイライラしたり、不安、不眠、集中力の低下、感情の動きが激しくなるといった症状もあります。
*原因は何?
原因としては、仕事のプレッシャーや人間関係の問題などのストレスや慢性的な寝不足による不規則な生活、食事の栄養の偏りなどが挙げられます。
また、更年期障害の際は女性ホルモンの分泌がだんだん少なくなり自律神経の乱れに繋がることがあります。
これはうつ病と勘違いされがちですが、別物です。
しかし、うつ病の中の症状として現れる可能性もありますので、鑑別診断が大切です。
□鍼灸治療が自律神経失調症を緩和する理由とは?
では、なぜ鍼灸治療で症状を緩和できるのでしょうか。
ここでは、その理由を2つ紹介します。
1つ目の理由は、鍼灸は過緊張の状態になった自律神経の働きを和らげることです。
2つ目の理由は、皮膚の刺激により脳にある視床下部と言われる部分に良い影響を与えて、ホルモンのバランスを整えられることです。
主に以上の2つの効果が役立ちます。
また、鍼灸の皮膚の施術を受けた後に、リラックスした様な気持ちになることにも理由があります。
それは、脳内にあるベータエンドルフィンと言われる脳内の麻薬物質を分泌させ、自律神経の緊張を和らげる効果が期待できることです。
つまり、気持ち良いという感覚が脳内物質を活性化させて、自律神経を正常化させるのです。
□まとめ
今回は鍼灸治療に自律神経失調症を緩和する効果がある理由を紹介しました。
自律神経は緊張状態とリラックス状態に大きく関わっており、鍼灸はその自律神経に作用して、リラックスさせる効果があることをお分かりいただけたのではないでしょうか。
伊勢崎市にお住まいで、自律神経失調症にお困りの方は当院の鍼灸治療をご検討ください。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。