朝起きたときに頭痛があるだけでも心配になりますが、さらに、「気持ち悪い」と感じる場合は病気を疑ってしまうこともあるでしょう。
そこで今回は、寝起きの際に感じる頭痛と吐き気について解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
□寝起きの際に頭痛と吐き気があって気持ち悪い!どのような可能性がある?
高熱の際に頭が痛くなることは多いですが、熱はなく、頭痛と吐き気を感じる場合はどのような症状が考えられるのでしょうか。
*片頭痛
片頭痛は若い女性に多くみられ、月に1回程度のスパンで頭痛が生じます。
頭痛は左右どちらか片方に起こり、ズキンズキンと一定のリズムで痛みを感じるのが特徴です。
ストレスを抱えていたり、睡眠不足の際に症状が出現しやすく、ときに痛みが強くなることもあります。
また、痛みにより吐き気をもよおすことも珍しくありません。
*緊張型頭痛
これは僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉がこわばり、肩がこることで起こります。
後頭部が引っ張られているかのような痛みがしますが、症状が悪化すると頭全体に痛みが及び、吐き気をもよおすこともあります。
僧帽筋のストレッチや市販の鎮痛薬が有効でしょう。
*脳出血・くも膜下出血
出血により頭蓋内の圧力が上がることで頭痛が生じ、吐き気ももよおします。
出血した場所によっては麻痺や感覚障害などの危険がありますし、症状が出る前に突然意識を失うこともあります。
対処法は手術による治療が主です。
以上の他、脳腫瘍が疑われるケースもあります。
腫瘍が小さい間はそこまで症状は見られませんが、腫瘍が大きくなってくると頭痛や吐き気が生じてきます。
腫瘍が小さく、症状がない場合は経過観察で済む場合もありますが、症状が出てきたら手術へと向かうのが一般的です。
□病院に行くべきタイミングは?
寝起きの時間帯だけ頭が痛む場合は、すぐに病院に行くべきケースは少ないです。
しかし、寝起きの頭痛が何日も続く場合は、脳腫瘍、脳出血などを含めて治療を要する病気の可能性が否めないため、病院の受診を検討するべきだと言えます。
また、目が覚めてから頭が痛いのではなく、頭痛で目が覚めてしまう場合は重い病気の可能性があるため、すぐに病院を受診しましょう。
□まとめ
今回の記事では、寝起きの際に感じる頭痛と吐き気について解説してきました。
頭痛にはストレスや睡眠不足により引き起こされるものもありますが、筋肉がこわばることで生じるものもあります。
肩こり、腰痛などにお悩みの方は、ぜひ気軽にご相談ください。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。