腰痛の原因として、運動不足による腰周りの筋肉の衰えや、柔軟性の低下が挙げられます。
背骨をまっすぐに支える力が弱まると、背骨や腰椎にかかる負担が増加し、腰の痛みにつながります。
その改善に役立つのが、鍼治療です。
今回は、腰痛に関わる筋肉や鍼治療について紹介します。
□腰周りの筋肉の役割と腰痛の原因
腰痛に関わる腹筋と背筋にはさまざまな筋肉があり、それらの筋肉が凝り固まることで腰の負担が大きくなり、痛みとして現れます。
ここでは、それらの筋肉について見ていきます。
*腸腰筋
腸腰筋は、股関節の深部にあります。
股関節を屈曲させる筋肉で
、腰を前に曲げる時に使用します。
デスクワーク中心の姿勢が続くと、腸腰筋が固まり、反り腰や骨盤の歪みの原因となります。
*腰方形筋
腰椎を両側から支える腰の奥にある筋肉で、姿勢を安定させるための重要な役割を担っています。
腰方形筋は、左右対称にある筋肉なので、バランスが悪くなると片方に腰痛が起きたり、腰をひねったときに痛くなったりします。
*脊柱起立筋
この筋肉は、頭蓋骨から骨盤まで背骨に沿うようについているものです。
「背筋」というと分かりやすいかもしれません。
背骨を真っすぐに保つ役割があり、正しい姿勢を維持するために必要不可欠な筋肉です。
脊柱起立筋が衰えてしまうと、S字カーブが深くなり、腰に負担がかかりやすくなります。
□鍼治療での治し方について
鍼治療は、腰痛を緩和する力があります。
それは、鍼治療に2つの効果があるからです。
1つ目は、血流の改善です。
鍼を刺すことによって、身体は異物が体内に侵入してきたと捉えます。
異物が体内に侵入すると、刺された部分に血液が集中し、血のめぐりが良くなります。
血液には、新鮮な酸素やビタミンなどの栄養がたくさん含まれているので、その血液が筋肉に行き渡ることによって、痛みが改善します。
2つ目は、疲労した筋肉の治癒です。
鍼で筋肉に傷をつけることで、自然治癒力が活発になり、傷を治そうとします。
自然治癒力とは、人が生まれつき持っている能力の1つで、身体が自力で傷を治そうとする力です。
意図的に鍼で刺激を加え、この力を利用することで筋肉の修復を促進することができます。
□まとめ
腰には大きく3つの筋肉が関わっており、それらの筋肉が衰え、支える力が弱まることで腰痛を引き起こします。
そのため、それらの筋肉を健康に保つことが重要です。
改善する方法の1つとして、鍼治療があります。
血流もよくなるため、ぜひ試してみてください。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
- 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。