ストレートネックは現代社会の急速な技術進歩と生活習慣の変化により、多くの人々が無自覚のうちに抱えている身体的問題の1つです。
パソコンやスマートフォンの普及により、長時間の前かがみ姿勢が常態化し、首の自然なカーブが失われることで多くの健康問題が引き起こされています。
この記事では、ストレートネックとは何か、それによってどのような症状が引き起こされるのか、そしてどのようにして自分自身で見分けられるのかを解説していきます。
□ストレートネックとは?
ストレートネックは、本来前方に自然なカーブを描いているはずの頸椎が、さまざまな原因によりまっすぐになってしまう状態を指します。
この状態になると、首や肩周辺の筋肉に過度な負担がかかり、神経や血管が圧迫されることで、人の健康に多大な影響を及ぼします。
特にデスクワークや長時間のスマートフォンの使用が原因とされており、現代人にとって避けがたい問題となっています。
*ストレートネックの症状
・首こりや肩こりの慢性化
日常的に感じる軽度の痛みやこりが、慢性的なものに変わり、日々の活動に支障をきたすこともあります。
・頭痛や目の疲れ
長時間の前かがみ姿勢は、眼精疲労や偏頭痛を引き起こし、日々の生活の質を大きく低下させます。
・手足のしびれや痛み
頸椎の変形は神経を圧迫し、遠く手足まで影響を及ぼすことがあります。
・自律神経の乱れ
ストレートネックは自律神経のバランスを崩し、不眠、不安感、抑うつ状態などを引き起こす可能性があります。
□ストレートネックの見分け方
ストレートネックを自分で見分ける方法は、セルフチェックと症状の観察の2つのアプローチがあります。
これらを定期的に行うことで自分の首の健康状態を把握し、必要な対策ができるのです。
1:壁を背にして立つセルフチェック法
壁に背を向け、かかと、お尻、肩、頭を壁につけて立ちます。
このとき、自然な状態で頭が壁に届かない場合は、ストレートネックの疑いがあります。
2:症状に基づくチェック法の詳細
慢性的な首や肩の痛み、頭痛、視力の低下、手足のしびれなどがある場合は、ストレートネックによるものかもしれません。
特に、姿勢の悪さや猫背がひどい場合は注意しておく必要があります。
□まとめ
ストレートネックは、現代生活の中で増加傾向にある問題ですが、正しい知識を持ち、適切な姿勢を心がけることで予防や改善が可能です。
この記事で紹介したセルフチェック法や症状に注意を払い、日常生活での姿勢改善に努めましょう。
また、症状がある場合はプロに相談することが最善の対策です。
健康な首を維持することは質の高い生活を送る上で非常に重要なので、何かお悩みの方はぜひ当院にお気軽にご相談ください。


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- 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
- 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
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- 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
- 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
- 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
- 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。