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20代の女性に多い?!ヘルニアの症状や治療について解説します

2022年08月20日(土)06:00

今、20代の女性に多くみられるのが「ヘルニア」です。
どことなく腰が痛い程度から、歩行障害や排尿障害まで出てしまう激しい痛みの程度まで、人によってさまざまな症状があります。
この記事では、ヘルニアの症状や治療について解説します。
腰の痛みに悩んでいる方はぜひご覧ください。

□20代女性に多いヘルニアって?

ヘルニアの正式名称は「腰椎椎間板ヘルニア」です。
椎間板とは、背骨にかかる衝撃の大部分を吸収してくれている場所で、腰椎と腰椎の間に挟まっている軟骨のことを指します。
私たちが日々腰を動かす時のクッションの役割を担っていますが、外から継続的に力が加わることで椎間板の内部にあるゼリー状の組織が一部飛び出すことがあり、これが神経を圧迫してしまって腰に痛みが出るのがヘルニア発症の仕組みです。

20代女性では、以前から軽度の腰痛があったところに急激に腰が痛み、病院を受診して症状が発見されるパターンがほとんどです。
ただ、椎間板内部の組織の脱出具合や方向によって、その後の症状の状態は変わってきます。
安静にしていれば数日程度で症状が軽くなる場合もありますが、痛みが緩和した後に歩行困難が起きることもあり、人によって様々です。

□ヘルニアの治療法について解説

実はほとんどのヘルニアは、何もしなくても発症から半年程度で自然に消失します。
周囲に肉芽(損傷した部位を修復してくれる新生結合組織)が形成され、その肉芽から貪食細胞(自然免疫に特化した免疫細胞)が遊走することで、ヘルニアが消失するという仕組みです。
特に若年層ではこの貪食反応が起きやすく、時間経過と共に症状が改善されます。

しかし、全てのヘルニアが自然消失するわけではありません。
椎間板と神経の間にある後縦じん帯を突き破っていない場合には、先述のような免疫細胞が反応しづらく、ヘルニアが自然消失しにくくなってしまいます。

ヘルニアは基本的に、安静、日常生活指導、リハビリ、コルセット、薬物療法、ブロック注射といった治療を行っていきます。
半年が経過しても症状が緩和されない場合には、手術療法を検討する選択も出てきますが、腰痛の原因がヘルニアでないこともあるため、MRI画像だけで手術を決めないことが大切です。
ヘルニアでもヘルニアが腰痛の原因であるのは数パーセント程度であり、腰の部分の筋肉が張っていたり、血流が悪くなっていたり、精神的要因が原因の場合があります。
まずは腰痛の本当の原因を明らかにすることから始めましょう。

□まとめ

20代女性に多いヘルニアについて解説しました。
ヘルニアは、椎間板内部の組織が飛び出して神経を圧迫している状態のことを指します。
激しい腰痛があるとまずヘルニアを疑いますが、ヘルニアが原因での腰痛ではない場合があるので、早めに原因を明らかにするようにしましょう。

 

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院長:根岸 清人
経歴:

  • 大学院(生命工学)を修了、大学院時代は国立予防衛生研究所(現、国立感染症研究所)にて研究を行う
  • 大学院を修了後、食品会社にて研究および衛生管理に携わる。その後、鍼灸専門学校に入学、鍼灸師、鍼灸専門学校講師となる。
  • 東京衛生専門学校東洋医療総合学科、及び、同校臨床教育専攻科(教員養成課程)卒業。
  • 牧田総合病院附属、牧田中医クリニックにて5年間研修をおこなう。
  • 同クリニックにて脳血管障害に対する鍼灸施術法、醒脳開竅法(せいのうかいきょうほう)上級の課程を修了。
  • 山元リハビリクリニックにてYMSA短期研修を受ける。
  • 鍼灸専門学校の非常勤講師として鍼灸の指導を行いながら、施術院にて鍼灸・マッサージ施術の多数の臨床経験を積む。

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