出産後は、骨盤が広がっており、腰痛に悩まされることが多いです。
出産後の腰痛には、いくつかの原因が考えられます。
そこで今回は、出産後に腰が痛い原因をご紹介します。
1つ目は、ホルモンによる影響です。
出産中は、骨盤を広げるため、「リラキシン」というホルモンの分泌が多くなります。
「リラキシン」が出ることで、子宮周りの靭帯が緩み、靭帯の緩みが骨盤の歪みにつながります。
結果として、骨盤の歪みから腰痛が起きてしまいます。
2つ目は、腹筋低下による影響です。
腹筋は姿勢を保ったり、内臓を支えたりするなどの役割がありますが、妊娠中は子宮が膨らむので腹筋が引き延ばされ、「腹直筋離開」という状態になります。
これは、腹直筋が左右に離れてしまう状態で、姿勢を保てなくなってしまうのです。
そのため、腰痛を引き起こします。
3つ目は、育児中の不良姿勢による影響です。
授乳やミルク作り、抱っこなどは腰に負担がかかるため、腰の筋肉が緊張し、腰痛を引き起こしやすくなります。
4つ目は、婦人科疾患による影響です。
安静時にも続く腰痛は、婦人科疾患であることが考えられます。
例えば、子宮筋腫や子宮内膜症の場合、筋腫が大きくなることによって周囲の臓器や神経を圧迫し、腰痛として症状が現れることがあります。
授乳時の座り方に気をつけましょう。
横座りやあぐら、お姉さん座り、立膝はやめましょう。
これらの座り方は、骨盤が歪む原因になります。
正座をすることや足を伸ばすこと、または椅子に座ることを、授乳の際にも心がけましょう。
実は、寝方次第で骨盤が歪んでしまう可能性がある一方で、骨盤の歪みを整えられる可能性もあります。
骨盤を改善できる寝方をご紹介します。
以下の通りです。
・仰向けで膝を立てて寝る
・そのまま膝を立てて左右に膝を倒す
・楽に倒しやすい側に向いて寝る
上から順番に行ってください。
寝方を変えるだけで、骨盤の歪みを整えられるので、ぜひ試してみてください。
腰の歪みを改善するストレッチもあります。
・椅子にもたれずに座る
・左右の膝の長さをみて短い方の足を組む
・組んだ側の膝に手を置いて、左右にゆっくり揺らす
・膝の長さが揃えば完了
こちらも、上から順番に行いましょう。
なかなか痛みが緩和されないという方は、鍼灸治療をおすすめします。
今回は、出産後に腰痛がする原因についてご紹介しました。
腰の痛みを緩和する方法もご紹介しましたので、ぜひ試してみてください。
もし、改善されない場合は、当院にぜひお越しください。
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院長:根岸 清人
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