鍼灸治療は、鍼とお灸を使ってツボを刺激して、体の中の自然治癒力を高めたり、筋肉の緊張を和らげたりする東洋医学の1つです。
「気」や「血」など、西洋医学には登場しない抽象的な概念も深く関わっているため、その効果に疑問をお持ちになる方は少なくありません。
しかし近年、鍼灸治療が世界から注目されつつあることをご存知でしょうか?
鍼灸を使えば、手術の痕も残らず副作用も見られない施術が可能だからです。
そこで今回は、鍼とお灸に分けて、鍼灸治療の効果についてまとめていきます。
鍼治療では、髪の毛ほどに細い鍼を、患者の症状に合ったツボに刺していきます。
先端が刃物のような形状の注射と違って丸くなっている上に、ツボにピンポイントに刺すため痛みを感じることはほとんどありません。
鍼治療では、ツボを刺激することで、筋肉の緊張を緩和させたり、血液循環を良くしたりする効果が見られます。
肩こりや首のこり、腰痛に効果的で、早い人だと施術直後から効果を実感できます。
これは、マッサージと違い、筋肉の深いところにまで刺激を与えられるからです。
施術によっては、鍼に微弱の電流を流す場合もあります。
また、血行を良くすることで、冷え性が改善し、不妊症の治療にもつながります。
ツボや患部に対してアプローチするという点では鍼治療と共通していますが、灸治療では艾(モグサ)を用いて、熱刺激を加えていきます。
肌の上に直接艾を乗せる直接灸と、皮膚の間に専用の用紙を挟む間接灸があります。
主な効果は血行促進で、血液の流れが良くなることでホルモンや免疫物質の巡りも改善されます。
「お灸は熱くて怖い。」という印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、現在はほどよい熱さのお灸が主流となっており、リラックスして施術を受けられます。
鍼と比べて、効果が即時に発揮されることは希ですが、継続して治療することで免疫機能が向上し、筋肉の緊張が緩和されていきます。
また、艾の原料は乾燥させたヨモギの葉で、燃焼したときの香り自体にリラックス効果が期待できます。
鍼灸治療の効果について、鍼治療と灸治療に分けてまとめてきましたが、いかがでしたか?
鍼も灸の治療も体の内から血行をよくし、筋肉の緊張をほどいてくれます。
どちらも世界保健機構に認められている伝統的な東洋医学ですので、鍼灸治療に興味をお持ちの方は、ぜひ安心して施術を受けてみて下さい。
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院長:根岸 清人
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