うつ病と自律神経失調症の違いをご存知ですか。
どちらも精神的な症状が出るものだと考えている方や、中には同じものだと思っている方もいらっしゃるでしょう。
今回はこの2つの違いを解説し、自律神経失調症の改善方法も紹介します。
まずは自律神経失調症から紹介します。
これは、生活リズムが不規則である場合や、ストレスにより自律神経の調整が不安定になっている場合に、様々な症状が発生している状態を指します。
他の病気と異なるのは、症状ではなく不安定な状態のことを指すという点です。
したがって、症状が個人によって違う場合があり、診断が難しいのが現状です。
また、この原因は自律神経の乱れにあります。
詳しく説明すると、自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられます。
交感神経は活動的な時に優位になり、副交感神経はリラックスしている状態で優位になります。
通常はこの2つがバランスを取り合って、体をコントロールしています。
しかし、ストレスがかかり続けている状態では、交感神経が高ぶってしまい、そのコントロールが乱れて体の不調が現れます。
例えば、睡眠時はリラックスして副交感神経が優位に働きますが、何かの原因で交感神経が働いているままだと、体や脳が活動モードに入っているので、寝付きにくくなります。
次にうつ病について紹介します。
うつ病も自律神経失調症と同じく、ストレスが原因で発症することが多いです。
そのため、身体症状としても自律神経失調症と似たものがが見られます。
一方、自律神経失調症と比べて精神症状は強く、長く現れる傾向があります。
診断基準や治療法は明確なので、もし疑わしい症状が出たら自己判断せず、早めにお医者様などに相談しましょう。
では、どのようにすると良いのでしょうか。
それは、以下の5つの方法が挙げられます。
1つ目は朝食をきちんと食べることです。
生活リズムが崩れると朝食を抜きがちですが、朝食を取ると副交感神経優位から交感神経優位へ切り替えられるため、体と脳を活動モードへシフトできます。
2つ目は適度に運動をすることです。
エクササイズなどの軽度の運動をすると、交感神経と副交感神経が適度なレベルに調整されます。
しかし、急に激しい運動をすると、交感神経が過剰に働いてしまい、副交感神経を抑制する可能性があるので、ほどほどにしておきましょう。
3つ目はカフェインを控えることです。
コーヒーや緑茶に入っているカフェインは交感神経を優位にさせる効果があるので、健康的な方であれば朝や日中に飲むと効果的ですが、自律神経に問題がある方は控えるのが良いでしょう。
コーヒーが好きな方は、カフェインが入っていないデカフェコーヒーもあるので、そちらを選ぶことをおすすめします。
4つ目は笑うことや泣くことです。
笑っているときや泣いているときは副交感神経が優位になるので、リラックスする効果が得られます。
また、笑う際は心から笑わなくても、作り笑いでも効果があるので思い出した時に試してみると良いでしょう。
5つ目は鍼灸です。
鍼灸は、自律神経に働きかけてリラックスさせてくれる効果があります。
伊勢崎市にお住まいで、なかなか改善されない方は当院へぜひご連絡ください。
今回は自律神経失調症とうつ病の違いと、自律神経失調症の改善方法を紹介しました。
改善方法をあなたも1つずつ試してみてはいかがでしょうか。
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院長:根岸 清人
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