ぎっくり腰の痛みは、経験者でないとわからないというほど辛いものです。
欧米では魔女の一撃と呼ばれているほどですが、その痛みは何気ない動作でも突然に訪れます。
一見嘘のようにも感じてしまいますが、くしゃみでぎっくり腰になることも本当にあるのです。
今回は、くしゃみでぎっくり腰になることについて考えます。
私たちが普段何気なくしているくしゃみですが、実はその時速は新幹線並みだといわれています。
新幹線は時速300キロメートル以上ですから、たかがくしゃみといっても、ものすごいスピードであることがわかりますよね。
意識的にくしゃみの速度をコントロールすることもできません。
「くしゃみでぎっくり腰」と聞くと「そんなことあるわけない」と思ってしまいますが、これほどの速度が鼻から吐き出されているのですから、ものすごい衝撃がお腹にかかっているということになります。
急激に腹圧がかかると、同時に腰にも同じような衝撃がかかることになり、くしゃみによる大きな負担がぎっくり腰の引き金となってしまうのです。
もしも、くしゃみでぎっくり腰になってしまったら、おそらくその姿勢から動くことができないでしょう。
無理に体を動かすと症状が悪化してしまう可能性があるので、少し楽になるまでは横向きに寝て、腰を丸めた姿勢を取りましょう。
2日から3日は激しい痛みが続きますので、その間は安静にしておいてください。
安静にしている間は、腰を揉んだり、押したりすることは控えましょう。
まずは冷湿布で痛みを落ち着けます。
少し落ち着いてきたら、冷湿布でも温湿布でも心地よいと感じる方をお使いください。
2日以上自宅で安静にして、痛みが和らいできたら少しづつ動き始めましょう。
無理はしてはいけませんが、早めに動き出した方が痛みが治るまで寝ているより、回復が早くなる傾向にあります。
また、病院を受診して、検査や処方をしてもらうことも大切です。
ぎっくり腰は、大体1週間程度で痛みが和らいできます。
しかし安心することなく、再発を予防するための運動やストレッチを心がけましょう。
今回は、くしゃみでぎっくり腰になることについて解説しました。
ぎっくり腰は、日常の何気ない動作がきっかけで起こります。
そのため、普段から腰に急な負担がかからないように気をつけることが大切です。
ぎっくり腰が原因で慢性的な腰痛になることもあるので、適切な処置をするようにしましょう。
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院長:根岸 清人
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