「腰痛いわ…」
ついつい言ってしまうこのセリフ。腰が痛くない人なんているの?と思いたくもなるほどですよね。実際、厚生労働省が実施した国民生活基礎調査においても、腰痛は毎回上位に君臨しています。
では、腰痛に効く治療法にはどのようなものがあるのでしょうか。薬物療法、理学療法、認知行動療法…などなど様々な治療法がありますが、今回は薬を使った治療と鍼灸治療に代表される非薬物療法にスポットを当てます。伊勢崎市の治療院が両者を比較しながら解説いたします。必見です。
腰痛に対して、薬を使う治療法があります。使われる薬は、NSAIDs、アセトアミノフィンやステロイドがあります。
NSAIDsは鎮痛作用や解熱作用を持った薬物の総称です。アセトアミノフィンは世界中で非常によく使われている鎮痛解熱剤です。ステロイドは、強力な鎮痛作用を持つ薬物です。しかし、その強さの反面、副作用もあります。スポーツ界を騒がせるドーピング問題でも、言及されることの多い薬物です。
鍼灸治療とは、東洋医学の治療法の一つです。体のあちこちに存在するツボを、鍼やお灸を使って刺激することによって、血行を促進し、体の不調の改善を図る治療法です。鍼灸治療は体の自然治癒力を最大限に引き出す治療法と言うこともできます。
人間には薬に頼らずとも菌に対抗できるように自然治癒力が生来備わっています。風邪を引いた時熱がでるのも、菌を殺すためですよね。これも自然治癒力の一種です。
そして、鍼灸治療は、なんらかの要因で、自然治癒力が働かない場所を、ツボを押すことで刺激し、回復を促すのです。そのため、もちろん、腰痛に対しても効果があります。腰痛改善に効果のあるツボは、足にある「崑崙(こんろん)」などがあります。
鍼灸治療には副作用がほとんどありません。
腰痛の原因により様々といえばそうなのですが、2017年2月に米国内科学会が公表したガイドラインにおいて、腰痛治療に関して興味深い内容が発表されています。
まず、急性の腰痛治療の大半は、時間の経過により回復することを踏まえ、まずは鍼灸治療といった非薬物療法で対処すべきであるとガイドラインは述べています。
次に、慢性腰痛に対しても、まずは鍼灸治療や認知行動療法を試すべきであると述べています。そして最後に、上記の治療法で解決しなかった場合に、薬物を使用するべきであると述べています。
このガイドラインは治療法を選ぶ上で指針となってくれそうです。
今回は腰痛で苦しんでいる方に向けて、薬を使った治療と鍼灸治療を比較しながらご紹介致しました。参考にしてみてくださいね。
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院長:根岸 清人
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