鍼灸治療は東洋医学の一種です。
なんとなくそうなんだと思われるかもしれませんが、東洋医学についてどれくらいご存知でしょうか。
そこでこの記事では、鍼灸治療などの東洋医学と西洋医学の違いについてご説明します。
名前から分かる通り、この2つの医学は東洋、西洋それぞれで発展してきたものです。
まずは、その歴史からみていきましょう。
最初は西洋です。
西洋医学は、ヨーロッパなどの地域で発展してきた医療です。
中世では、宗教的な信仰から病気を治すことは、神の意思に反するとして厳しく禁止されていましたが、ルネサンス時代と呼ばれる1400〜1500年代になると人体を用いた医療の研究が盛んになりました。
こうした研究から、現代でも使用されているレントゲンなどの放射性の医療機器の開発につながっています。
日本には江戸時代に長崎の出島にオランダから入ってきました。
長い間宗教的理由で発展することのなかった西洋医学に比べ、東洋医学の歴史は長いです。
古代中国で生まれた東洋医学は遣隋使、遣唐使を使って日本に入ってきていました。
後に、鎖国で情報は閉ざされてしまいましたが、江戸時代には漢方と呼ばれ親しまれていました。
上記のような歴史で発展してきた東洋医学、西洋医学ですが、根本的な違いは、病気に対する考え方や治療のアプローチにあります。
西洋医学の治療の出発地点は病気の原因になります。
これは病院論と呼ばれ、原因がはっきりしている病気の治療に優れています。
具体的には細菌による感染、癌などの病気です。
一方、東洋医学のアプローチは病気の症状に着目しています。
患者がどういった症状なのかを知り、それを改善するための治療を行います。
具体的には体の冷え、自律神経の乱れ、血流の悪化などに強いです。
東洋医学と西洋医学の違いについて説明しましたが、結局どちらが優れているの?と思われるかもしれません。
結論から申し上げると、どちらが優れているわけでもありません。
どちらの医学も歴史があります。
治療に対するアプローチは違いますが、あなたの症状を治すことを目指しています。
今回は、東洋医学と西洋医学の違いについてご紹介しました。
よく聞くこれらの医学の種類も詳しく違いを知っている人は多くありません。
自身の体にも関わることなので、今回ご紹介したことを覚えておくと良いかもしれませんね。
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院長:根岸 清人
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